君と出会った日の事は、きっとこれからも一生忘れない。
なんせ、
膝におしっこされたんだからね！！
～～～
ペットショップで初めて君を抱っこした日。
君はとっても怖がっていた。
ぶるぶるとふるえて、今にも泣きだしそうな顔で。
そんな君の小さい体を膝に乗せた瞬間。
君は、
私の膝におしっこをしたね…
なかなか衝撃的な出会いだった。笑
ペットショップで抱っこする子犬はいつも
ご機嫌で、人が大好きで、しっぽを振っていて。
けれど君はどれにもあてはまらなくて。
本当に、怖がりさんだったね。
その時に母は思ったと。
「ああ、この子は誰にも連れて帰ってもらえないんだろうな…」
あの中で、この子だけだった。
こんなに不安そうな顔で、
震えて、
抱っこされただけで、おもらししちゃうような繊細な子は。
こんなに可愛いのに。
店員さんも困ったようで。
「もう大きくなってきちゃったからね。同じ時期に入ってきたので、この子だけだね。」
売れ残り。
中学生だった私は、ペットショップの売れ残った犬はどうなるかなんて、あんまり考えたことはなかった。
「性格もね、怖がりだけど、頭がよくて気が強いから、飼うのは難しいねぇこの子は。」
どうしてそんな事お客さんに言ったんだろうって今考えると思う。
もう、諦めてるみたいじゃんって。
モモンガが欲しいと言って、見に来たペットショップ。
「犬は飼えない」と言っていた両親。
膝におしっこをした子。
店員さんもあきらめていた子。
それなのに
「この子にします」と言った、あの日。
きっとこれからも、一生忘れない。
運命のあの日。
それからの毎日は、ほんとうにほんとうに楽しかった。
ほんとうに、幸せだった。
学校でいじめられても
仕事がうまくいかなくても
家に帰ったら君がいたから、生きようと思えた。
たくさんの幸せをくれた。笑顔をくれた。
君も幸せだったかな。
どうかどうか神様。
うちの子、本当に人見知りなんです。
犬見知りもします。
怖がりで、繊細で、なのに気が強くて、難しい子なんです。
だけど。
本当に頭が良くて、
可愛くて、可愛くて、
食べるのが大好きな、
いいこなんです。
家族みんなで愛していたんです。
そんな、
私たち家族の、大事な大事な
可愛い可愛い末っ子が
お空でも
笑って
走って
たくさん食べて
幸せに幸せに
過ごせますように。
うちの子になってくれて、ありがとう。
いつまでも大好きだよ。
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